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       6/1(土)シンポ&デモ!「誰のためのTICAD(アフリカ開発会議)か?
         -グローバリゼーションのなかで搾取と排除に抵抗するアフリカとアジアの人々-」
           http://ticakov.hatenablog.com/entry/2013/05/10/183546

           ゲスト  チャイナ・ングバネさん (南アフリカ共和国:クワズールー・ナタール大学市民社会センター)

           シンポジスト 稲葉奈々子さん( NO-VOX 「持たざる者」の国際連帯行動 )
                    近藤昇さん( 寿日雇労働者組合 )
                    小倉利丸さん( 横浜でTICADを考える会 )
                 
           シンポジウム宣言:http://ticakov.hatenablog.com/entry/2013/06/06/231359

2/27「平和と友情が築かれるアフリカと日本のために」横浜でTICADを考える会 結成トークセッション

 「平和と友情が築かれるアフリカと日本のために」

横浜でTICADを考える会 結成トークセッション

  【トーク】

・津山直子さん  動く→動かす(GCAP Japan)代表、明治学院大学国際平和研究所研究員
・茂住衛さん アフリカ日本協議会(AJF)理事、ニュースレター『アフリカNOW』編集責任者
【コーディネーター】
・大友深雪さん(横浜でTICADを考える会)

日時:2013年2月27日(水)18:30~20:30(18:15開場)
場所:横浜市開港記念会館 9号室
交通:「関内駅」徒歩10分、「日本大通り駅」1番出口徒歩1分
地図:http://www.city.yokohama.lg.jp/naka/kaikou/acces.html
資料代:500円
主催:横浜でTICADを考える会

    email:ticakov[a]gmail.com([a]を@に換えてください)

   「アフリカ、ともに成長するパートナーへ。」の掛け声も勇ましい今回のTICAD Vですが、私たちはどのような立場でアフリカの人々とつながっていけばいいのでしょうか。横浜でTICADを考える会の第1回目の学習会は、そんなヒントになるようなトークセッションを企画しました。

アパルトヘイト時代から南アのアフリカ民族会議ANC)の活動を支援し、その後も草の根の支援を続けている津山直子さんにアフリカを見据え、人々とつながるための視点とヒントを伺います。アフリカの現状を報告するアフリカ日本協議会の季刊誌『アフリカNOW』の編集責任理事の茂住衛さんからはTICADの課題と問題を提起してもらいます。ファシリテーターは、アパルトヘイト時代から南アフリカの人々の教育支援をしてきた大友深雪さん(横浜でTICADを考える会)です。

ぜひ、ご参加ください!

 

 

 アフリカ開発会議TICAD)とは? 
 61日から3日まで横浜で「アフリカ開発会議TICAD)」が開かれます。TICADとは、Tokyo International Conference on African Developmentの略称で、アフリカの開発をテーマとする国際会議です。1993年以降、日本政府が主導し、国連、国連開発計画(UNDP)、世界銀行等と共同で開催し、5年に1度、首脳級会合を東京で行ってきました。2008年の第4回目(TICAD IV)からは横浜市で開催されており、5回目の今回(TICAD V)も横浜で開催されます。
TICAD V
に向けた横浜市のキャッチフレーズは「アフリカ、ともに成長するパートナーへ。」です。TICADには「民間セクター」と称して日本の民間企業が大きく関与しており、政府と企業が一体となってアフリカ進出を促進する基盤をつくることによって、アフリカ自身も成長するという考えが根底にあります。

 

 “Africa Rising”ではなく“Africa should be Uprising” 

 2012123日号の『TIME』誌の特集は「Africa Rising:成長するアフリカ」。アフリカの成長は、HIV/AIDSやマラリア対策の援助、債務帳消し、天然資源開発など、海外からの援助や投資などによって促進されてきたというもので、今後のビジネスチャンスをうかがわせる内容でした。しかし南アフリカ・クワズールナタル大学のパトリック・ボンド教授が債務帳消し国際ネットワークJubilee Southに掲載した「Africa should be Uprising:アフリカは蜂起すべきだ」という批判記事では全く逆の事実が記されています。再生不可能な資源の枯渇を勘定に入れたアフリカの「経済的後退」は年6%にもなり、それは数世紀にわたる奴隷制と植民地主義による「低開発」が根底にあり、この間の西側諸国の諸政策がそれをいっそう促進していると批判しています。「貧困と絶望の崖」に追いやられてきた最貧国14カ国にはわずかながらの「援助」の増加が見受けられるも、HIV/AIDSとマラリアと闘う資金援助のさらなる減額、そもそも返済不可能な不良債権を帳消ししただけの債務帳消し、帳消しの条件とされた緊縮財政によって人びとの生活は苦しいまま、西側諸国や中国によるアフリカの自然資源の同時集中的略奪がアフリカを襲い、金融機関を通じた1970年~2010年のアフリカ大陸からの資本流出は14千億ドルにのぼるといいます。

 

 アフリカ、ともに抵抗/連帯するパートナーへ。 

 大友さんは南ア支援にかかわったきっかけをこうのべています。「アパルトヘイト政策と闘うANCが掲げた理念である“Freedom Charter”(自由憲章)に感銘を受けたのです。自由憲章はこう述べています。『人民が統治する。全民族集団は平等な権利をもつ。人民は南アの富を分かち合う。土地はそこを耕す人民が分かち合う。全人民は法の下で平等である。全人民が平等の人権を享受する。仕事と働く権利が保障される。学問と文化への扉が開かれる。家と安全と安寧が保障される。平和と友情が築かれる。』現在のANC政権はこの理念を投げ捨てているかのようですが、アフリカの人々とつながる視点として、また日本社会の変革にとっても重要な視点ではないでしょうか。」

 企業優先の「アフリカ、ともに成長するパートナーへ。」ではなく、すべての人が富を分かち合う平和と友情が築かれる世界のための「アフリカ、ともに抵抗/連帯するパートナーへ。

 

  今後の予定 
 3月末には、アフリカ最後の植民地といわれる西サハラ問題をはじめマグレブ地域の民主化やチュニジアで開かれる世界社会フォーラムなど北アフリカについて、4月末にはコンゴをはじめアフリカ各地で被害が拡大している資源・土地収奪の問題などをテーマに学習会を予定しています。TICAD開催中にも市民の立場からのイベントを企画します。またこの間のマリでのフランスによる空爆とそれに伴うアルジェリアでの人質事件など、軍事化の問題にも関心を向けていきます。ぜひご参加ください。