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       6/1(土)シンポ&デモ!「誰のためのTICAD(アフリカ開発会議)か?
         -グローバリゼーションのなかで搾取と排除に抵抗するアフリカとアジアの人々-」
           http://ticakov.hatenablog.com/entry/2013/05/10/183546

           ゲスト  チャイナ・ングバネさん (南アフリカ共和国:クワズールー・ナタール大学市民社会センター)

           シンポジスト 稲葉奈々子さん( NO-VOX 「持たざる者」の国際連帯行動 )
                    近藤昇さん( 寿日雇労働者組合 )
                    小倉利丸さん( 横浜でTICADを考える会 )
                 
           シンポジウム宣言:http://ticakov.hatenablog.com/entry/2013/06/06/231359

6/1シンポジウム・ゲストのご紹介 『「誰のためのTICAD(アフリカ開発会議)か?-グローバリゼーションのなかで搾取と排除に抵抗するアフリカとアジアの人々-』

6/1シンポ&デモ!『誰のためのTICAD(アフリカ開発会議)か?
 -グローバリゼーションのなかで搾取と排除に抵抗するアフリカとアジアの人々-』では、
http://ticakov.hatenablog.com/entry/2013/05/10/183546
南アフリカから若手論客・活動家をお迎えします。以下、ゲストのチャイナ・ングバネさんの紹介です。

【ゲスト】 チャイナ・ングバネ(China Ngubane)さん
 南アフリカ共和国:クワズールー・ナタール大学市民社会センター
 デニス・ブルータス・コミュニティー奨学金プログラムのコーディネーター

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  1974年、ジンバブエに生まれる。現在は南アフリカ・ダーバンに在住し、クワズル・ナタール大学の市民社会センターで、デニス・ブルータス・コミュニティー奨学金プログラムのコーディネーターを務める。国境なき市民、人道的活動家。
ジンバブエなど周辺国から迫害を逃れて、あるいは生活のために南アに移り住む人々が、南アの住民から迫害される「外国人排除」との闘いに尽力。地域コミュニティにおける社会的抵抗と共存に尽力。国境なき開かれたアフリカを夢見ながら、地域の社会正義実現のための運動を組織。
2013年3月にダーバンで行われたBRICsサミットに対抗して開かれたカウンター民衆サミット「Brics-from-below civil society summit」でも活躍した。
ダーバンの朝刊紙「マーキュリー」への寄稿 2010年8月3日 →「貧しいものが貧しいものを攻撃するとき」チャイナ・ングバネ ~横浜でTICADを考える会 資料2~ - 横浜でTICADを考える会

※以下は、チャイナさんの上司でありオルタグローバリゼーション運動の論客の一人であるクワズル・ナタール大学の市民社会センターのパトリック・ボンドさんによる推薦文

パトリック・ボンド(Patrick Bond)さん
「アフリカは蜂起しなければならない」パトリック・ボンド ~横浜でTICADを考える会 資料1~ 【1/3】 - 横浜でTICADを考える会
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 私は、チャイナがアフリカ大陸でもっとも熱心で効力を発揮している社会活動家の一人だと考えています。彼は新進気鋭の学者でもあります。彼の旅は彼にとっても、私たちみんなにとっても、とても重要なのです。それは、私が知る誰よりも、アジアで培われてきた進歩的な政治力を南アの労働者階級に伝えていく力を持っていると思うからです。


チャイナは、あらゆる形態の権力に立ち向かう闘いに力を惜しみません。あらゆる形態の権力の中には、バングラデッシュの衣料品店で、あのビル崩落での一回だけではなく、日常的に限度を超えた搾取によって、民衆を殺してきた企業やプチブル資本家も含まれています。


アジア、特に中華人民共和国、ヴェトナム、そしてバングラデッシュからやってくる極めて廉価な商品が、アフリカの小規模・非効率の産業を解体してしまうのではないか、という不安がアフリカ中を覆っています。チャイナ自身ももともと衣料業者だったので、衣料と繊維をめぐる世界貿易のありかたは理解しています。

彼は、企業や企業が支配している政権とまともに闘うには、アジアの民衆から民衆へという下からの関係作りが決定的に重要であり、外国人排斥に陥らずに搾取に対する共同の戦略をつくる最善の方法として、労働者階級の政治的対話が必要であると主張しています。


「黄禍」クライシス(アジア人嫌悪)は、アフリカではたいへん深刻な問題となっていますが、アフリカ人労働者や消費者の批判や攻撃の対象は、問題を引き起こしている当の企業ではなく、アジア人の普通の人々に向けられているのです。


チャイナにとって、この搾取と闘うための国際連帯をどのように構築していくかについて、アジアの比較的豊かな地域にいるあなた方からも、学ぶことが大変重要なことなのです。


チャイナはたいへんダイナミックな語り手です。以下の5つのテーマが彼が自信を持って話せる内容です。

1)南アへの移民、人工的国境、排外主義、国家権力による抑圧、警察の暴力、「移動の権利」をめぐる抵抗
2)ダーバンの社会活動家の視点からみた「政府と市民社会」
3)ジンバブエの将来、アフリカの「台頭」と崩壊、希望と絶望の紆余曲折
4)南アにおける現在の社会闘争の強さと弱さ--「ポップコーン的」抵抗運動、労働運動の危機、マリカナ鉱山虐殺の教訓など。
5)ダーバン地域社会の抵抗運動のケース・スタディとしての「ウムラジ居住区占拠!」


ダーバンの地元紙に掲載されたチャイナの分析(2010年の外国人排斥についてと2012年のウムラジ居住区占拠)を送ります。〔日本語訳は別途掲載予定〕


では、ごきげんよろしゅう、パトリックより